「神をほめたたえている所」 05.04.17
ルカ24:44〜53
ルカ福音書の最後の場面に登場するのは、大喜びをし、
神をほめたたえる人たちです。
クリスマスに、天使が告げた大いなる喜びは、救い主の誕生
でした(ルカ2:8〜14)。十字架にかかって復活された主イエスと
出会った弟子たちは、天使が告げた、真の救い主がおられる喜びを、
自分のものにしました。幼いイエスさまが神殿に連れられていった時、
霊に導かれて幼子のイエスさまと出会ったシメオンは、「この僕(じもべ)を
安らかに去らせてくださいます。
わたしはこの目であなたの救いを見たからです。」と言って神を讃美
しました(ルカ2:25〜35)。これは、死の恐れから解き放たれた者の讃美です。
復活の主と出会った弟子たちは、シメオンの讃美を自分のものにしました。
天使の告げた喜び、霊に導かれた者の讃美が、弟子たちのものになったのです。
そして、この最後の場面は、ここに映し出されている弟子たちの姿は、他でもない、
あなたの姿だと迫ってきます。あなた方もこの大きな喜びと讃美の中で生きなさいと
呼びかけてきます。
弟子たちがこの喜びと讃美の生活に進めたのは、主イエスが彼らの心の目を
開いてくださったからでした(45節)。神のことや救いのことが分からないのであれば、
主イエスに身を差し出し、心の目を開いてくださるように求めればよいのです。
かたくなになって背を向けるのでなく、身を差し出す時に、主イエスが悟らせて
くださるのです。
主イエスは、祝福しながら天に昇られました。祝福は、主が再び来られる時まで
続きます。私たちは、主イエスの祝福を受けながら、今の時代を生きています。
「祝福」という言葉には、「ほめたたえる」という意味がありますので、信頼、尊敬、
感謝、安心、喜びなどの思いが込められています。
主イエスが、自分に対してそのような思いを向けていてくださると言うことです。
主イエスのまなざしには、「わたしの目にあなたは価高く、貴く、
わたしはあなたを愛している…」(イザヤ43:4)との思いが込められています。